独立行政法人情報処理推進機構が運営する情報処理技術者試験は、試験内容と難易度の違いによって試験カテゴリーが分かれています。例えば、情報処理の入門レベルには「ITパスポート試験」、必須技能の「基本情報技術者試験」、応用的知識・技能の「応用情報処理技術者試験」と、後者になるほど専門性が高くなるのです。この他、さらに高度な技術や専門性を問う9つのカテゴリーに分かれた試験が設定されており、この応用情報処理技術者試験はそれらの入り口と位置付けられています。
応用情報処理技術者試験の受験資格は、特別な条件設定も年齢制限もないので、誰でも受験することが可能です。基本的には、運用における基本的な戦略立案、ソリューションに関する製品やサービスの提供などの業務を行うエンジニアを対象としています。この試験では、信頼性および生産性のあるシステム構築についての知識が試されるのです。
応用情報処理技術者試験に合格するメリットとしては、大きく3つあります。1つ目は、中小企業診断士、弁理士や技術士といった国家試験の一部免除が受けられることです。2つ目は、応用情報処理技術者試験が高い専門性を求める試験であることから、この分野における専門性を身につけている対外的な証明となることでしょう。また、意外と広く知られている試験なので、就職活動の際にも役立つでしょう。そして3つ目は、企業によって情報処理技術者試験の合格者に対して、資格手当の対象としている場合があることです。
(参考サイト:「応用情報技術者」取得のメリットは?)